厚生労働省が定める「結核予防週間」(24~30日)が始まり、県などは25日朝、和歌山市のJR和歌山駅前と南海和歌山市駅前で街頭啓発活動を行った。
県健康推進課によると、昨年、新たに結核を発症した人は全国で1万9615人。県内は190人(前年比12人減)で、人口10万人対新登録患者数19・6は全国ワースト3位(全国は15・4)となっている。
高齢者の患者が増えており、70歳以上の割合は76・8%(全国58・2%)。30歳未満の若年者でも発病した人は2人いるという。
和歌山駅前では県、市職員、結核予防会県支部、県健康を守る婦人の会の計11人が参加。通勤客らにパンフレットなどを配り、結核予防を目的とした「複十字シール運動」の募金活動も行った。
同課は「結核は薬を確実に服用すれば、ほとんどが治る病気です」と早期の発見、治療を呼び掛けている。
また、この日は国体開幕前日で、両駅前では大学生ボランティア「紀の国やっちゃろぅ隊」のメンバーらが国体観戦をPR。駅構内アナウンスも国体開幕をアピールしていた。