中国・大連市から市政府の農村経済委員会や企業の代表らで構成する農業視察代表団が来県し、8月31日、紀の川市役所の中村愼司市長を表敬訪問した。
中国東北部に位置する大連市は、野菜や果物の生産が盛んな地域。ことし5月、中村市長は二階俊博衆院議員らと日中観光文化交流団に参加し、農業視察で大連市を訪問。その縁もあり、同市側から和歌山県の農業を見学したいとの話があり、今回、代表団の紀の川市視察が実現した。
市役所に到着した代表団24人を市職員らが玄関前で歓迎し、花束を贈呈。その後、別室に代表団を招いた中村市長は「紀の川市はバナナとパイナップル以外のフルーツが採れる果樹王国」などと紹介。「短い滞在ですが、昔からの友人として、大連市と紀の川市のさらなる友好を祈念します」とあいさつした。
代表団の邢芳(けいほう)農村経済委員会副主任は「日本の農業の素晴らしさが分かった。これからますます、和歌山と大連市は仲良くなっていくでしょう」と述べた。
代表団は30日、紀の川市内でJA紀の里「めっけもん広場」やイチジク、ナスの農園、県農業試験場などを見学。31日の市長訪問の後、県庁を訪れた。