紀の国わかやま国体・大会の開幕までいよいよ1カ月を切り、国体会期前競技が6日からスタートする和歌山市では、直前の関連イベントが続々と行われ、機運の高まりは最高潮を迎えている。
市議会9月定例会最終日の8月31日、両大会マスコット「きいちゃん」が本会議場に登場。100年以上の市政史上初めて、会議中の本会議場にゆるキャラが入場した。全会派の議員が提出者となり、両大会が成功裏に終わるように願いを込めた決議案が全会一致で採択され、決議書がきいちゃんに手渡された。
29日には、和歌山城砂の丸広場で「和歌山市の火」の集火式が行われた。市内の子どもたちが4カ所でおこした火が一つにされ、集火した火の名称は、197作品の応募から選ばれた、赤阪友香さんの「輝け紀の国希望の火」に決定したことが発表された。
この火は、国体総合開会式の炬火(きょか)セレモニーで、他の県内市町村の火と一つにされ、県の火として炬火台に点火される。
29、30日の夜、和歌山城では、両大会をアピールしようと、国内初の回遊型の3Dプロジェクションマッピングが実施された。砂の丸広場から一の橋の樟樹に至る城内4カ所の石垣をスクリーンに見立て、和歌山の自然や文化、44年前の黒潮国体の映像などを映し出した。
県内外から訪れた人々で会場は混雑。城内の一部は、頭上を青いレーザー光線が覆い、海の中にいるような空間が演出された。4カ所の石垣の前には人だかりができ、音楽と共に映し出される映像に見入っていた。