職人による実演や体験を通して内装の仕事を学ぶ教室が21日、海南市の大東小学校(上田国裕校長)で開かれた。県室内装飾事業協同組合の若手職人でつくる「WIDA(ワイダ)青年部」(谷本孝之部長)のメンバー9人が講師。学童保育に通う児童20人が壁紙の張り替えなどを体験した。
内装業について多くの人に知ってもらうことや次世代の担い手を育成することを目的に、ことし5月に同青年部が発足。内装の仕事を通して学童保育の支援を行う事業の一環として、同校で第1回目の支援教室が催された。
教室では職人が魔法使いに扮(ふん)して、白だった壁紙から絵柄の壁紙に施工した事例を楽しく紹介した他、壁紙の張り替えを児童が体験。児童は職人に教わりながら、張られていた白い壁紙を力いっぱいに剥がした後、はけや地ベラを使って施工していき、内装の仕事にふれた。
また、カーテンの生地と断熱材を用いて壁などに飾り付ける「ファブリックパネル」(20㌢×20㌢)を手作りした。
参加した同校4年の梶本千尋さん(10)は「壁紙が勢いよく外れていく様子は衝撃。ファブリックパネルを作るのが楽しかった」とにっこり。谷本部長(36)は「内装の仕事はインターネットを調べるとある程度分かる時代になっていますが、実際の体験を通して内装の仕事を知ってもらえたらうれしい」と話していた。