少女の家出を助長したとして和歌山東署と県警生活環境課は25日、大阪市西成区の無職、山口浩二容疑者(34)を県青少年健全育成条例違反容疑で逮捕した。容疑を認めているという。少女は無事に保護され、健康状態にも問題はないという。
同署によると、山口容疑者はことし5月18日から22日の間、インターネット投稿サイト「Yahoo!知恵袋」で、18歳に満たない青少年であることを知りながら、「家出したい」と書き込んだ県内在住の当時高校2年生の少女(16)に、「家事を手伝ってくれませんか?」などとコメント欄に投稿するなどして家出を助長した疑い。少女が家出した5月23日に父親から行方不明の届けを受けた同署が捜査を進めていた。同日にJR和歌山駅の防犯カメラに1人で駅を利用する少女の姿が映っていたことを最後に行方が分からなくなっていたという。
少女が何らかのサイトでやり取りしていたという家族からの情報を基に通信履歴を解析。山口容疑者と頻繁(ひんぱん)に通信していたことから容疑者として浮上。ネット上のIPアドレスから居場所を突き止めたという。山口容疑者は一人暮らしで、約3カ月間、少女と2人で生活していたという。