「紀の国わかやま国体・大会」の式典で演奏する式典音楽隊の練習が大詰めを迎えている。19日には、屋内では最後となる合唱の練習会が和歌山市の県民文化会館大ホールで開かれ、中学、高校、大学、一般の7団体約200人が参加。曲の流れや、国体と大会の構成の違いなどをチェックした。
出演団体が一堂に会する練習会はことし3月にスタートし、合唱の練習会は4回目。本番は2団体加わり9団体約280人で歌う。
県合唱連盟の沼丸晴彦理事長(55)の指導で、複数の曲で構成される入退場行進曲や、今回のために作曲したファンファーレなどを練習。「もっともっと!」「ここは10歳ほど若返って!」などと指示が飛ぶ中、参加者はピアノや吹奏楽(CD)の伴奏にのせてハーモニーを響かせた。
和歌山児童合唱団の高垣侑里さん(16)は「いよいよ本番が近づいてきたので、やるぞ!という感じ。これからもっと詰めて、本番までに完璧な演奏ができるようにしたい」。今回は、一般には吹奏楽のみで演奏されることが多いファンファーレを含め、全楽曲に合唱が入っているのが特徴だといい、沼丸理事長は「人間の声が入ることで、さらに素晴らしさを感じてもらえると思う。全国から来られる大勢の方に和歌山の良い歌声を伝えられるよう、しっかり指揮していきたい」と意気込んでいた。
吹奏楽の屋内最終練習は16日に終えており、今後は29日から始まる紀三井寺公園陸上競技場での総合リハーサル(計4回)などで一緒に最終調整していく。
本番は吹奏楽5団体約170人を合わせた計約450人で演奏する。