事業拡大や新規雇用の規模に応じて立地企業に奨励金を交付する「和歌山市企業立地促進奨励金制度」で、本年度初となる県外から市内への本社移転が決まり、18日、指定書の交付式が市役所で行われた。
本社を移転するのは、大阪市福島区のビル6階に本社を置く道路貨物運送業の㈱西日本建設物流(渡邉将太郎社長)。従業員は7月現在で21人。移転先は、和歌山市雑賀崎の工業用地の一画。
同社は、荷主から貨物を預かり、自社以外の輸送業者が運送する「利用運送」を行ってきたが、今回の移転により、トラックを確保して自社で運送を行うように事業転換を図るという。移転に合わせて正社員13人の新規雇用を予定し、投資額は約1億1448万円を見込んでいる。ことし9月に操業開始予定。
交付式では、市長室を訪れた渡邉社長に、尾花正啓市長が本社移転への感謝を伝え、渡邉社長も新天地での事業躍進に意欲を示した。