6日朝に和歌山市神前の㈱幸福建設(本社・同市太田)の経営者、吉田基松さん(70)が自宅1階寝室で絞殺され、室内が物色された形跡がある強盗殺人事件で、事件発生直前の4日から、吉田さん以外の家族は外泊していたことが分かった。県警は強盗や怨恨など、あらゆる可能性を視野に入れ、関係者への事情聴取や自宅周辺などでの聞き込み捜査を続けている。
吉田さんは、妻と長女夫婦、孫3人の計7人で同居。県警は、家族立ち会いの下、自宅の鑑識作業を進めている。約30年前に完成した自宅は広く、鑑識活動は8日で3日目に入った。凶器については、自宅周辺の草むらなども重点的に捜索したが、8日午前現在、犯行に使われたと特定する物は見つかっていないとみられる。
事件はマスコミ各社が大きく取り上げ発信されたが、犯人の足取りにつながる重要な情報提供は寄せられていないとみられ、事件の謎が深まっている。