南海トラフ地震など大災害に備えて和歌山市の有家西自治会(山本勲会長)は23日、防災訓練を行い、住民ら210人がAED(自動体外式除細動器)訓練などをした。同自治会単独の訓練は初めて。
訓練は午前9時に地震が発生したと想定し、それぞれの自宅から同市北出島の東公園体育館に歩いて集合した。途中、警官が交差点に立ち、住民を誘導した他、体育館では市消防局の救急隊員がAEDの使い方を指導し訓練に協力した。女性らは、非常食「アルファ米」の炊き出し訓練を行い、参加者に配った。山本会長(73)は「災害時は、小さな地区単位での避難行動になるので、市の防災訓練と合わせて自治会の訓練も続けていき住民意識を高めたい」と話していた。