男子第60回・女子第59回全日本実業団ソフトテニス選手権大会がこのほど、岩手県北上市の和賀川グリーンパークコートなどで開かれ、女子団体戦で「きのくに信用金庫」が3位と健闘した。予選リーグで、3連覇を狙った東芝姫路(兵庫)を撃破したきのくに信金は、3戦全勝で決勝トーナメントに進出。準決勝でタカギセイコー(富山)に惜敗したものの、3位入賞は今秋に迫った紀の国わかやま国体へ弾みをつける確かな一歩となった。
東日本大震災復興支援・希望郷いわて国体ソフトテニス競技リハーサル大会を兼ねた今回の選手権大会は、男女とも団体戦が行われ、白熱したゲームが繰り広げられた。女子は17チームが5つのブロックに分かれて、予選リーグから幕を開けた。
きのくに信金は、前回、前々回の覇者・東芝姫路、トップリーグの強豪・アドマテックス(愛知)とベスト(東京)と同じという厳しいブロックに入ったが、初戦の東芝姫路を2―1で下し、リズムをつかむと、続く2戦も2―1で連勝。チームワークとパワーでブロック1位を勝ち取り、前回予選リーグ2位で涙をのんだ雪辱を果たし決勝トーナメント進出を決めた。
トーナメント1回戦を不戦勝で準決勝に臨んだきのくに信金は、優勝したタカギセイコーに0―2で敗退。3位にとどまったが、選手たちは応援団の声援に応え、最後まで諦めない粘り強いプレーを発揮し、ゲーム終了後も一人ひとりの頑張りに大きな拍手が送られた。
《きのくに信用金庫》部長=田谷節朗▽監督=安井卯▽選手=端地まどか、高畑茉侑、西川佳那、土井さくら、吉川明見、西村美咲