今月、タイで開かれたレスリング・アジアジュニア選手権で、県立和歌山北高校レスリング部主将の石谷公希君(18)が50㌔級で銅メダルを獲得した。石谷君は自身初の国際大会での快挙に「メダルを獲れると思ってなかった。うれしい」と話している。
大会はアジア各国から20歳以下の選手が出場。50㌔級には14人がエントリーした。石谷君は試合前に行われた抽選会でシードを引き当て、2回戦からの出場となった。
初戦はキルギスの選手と顔を合わせた。初の国際大会という緊張で自分のプレーを出せずに苦戦を強いられたが、後半の巻き返しで8―6の逆転勝ち。しかし準決勝ではイランの選手に圧倒されて敗北を喫した。
過去2試合で思うような試合運びができなかった石谷君だが、迎えた3位決定戦では本来の積極的なスタイルを発揮。イエメンの選手を相手にタックルで次々と得点を重ねると、2ラウンド合計8―1で勝利。大学生らの上級生がそろう大舞台で銅メダルを手に入れた。
石谷君は大会を振り返り、「自分の強さを測ろうと挑んだ大会。アジアのレベルを体感し、自信につなげることができた。次はインターハイ団体で優勝を狙う」と意気込んだ。