紀州三大祭の一つ「粉河祭」(粉河祭保存会主催)が25、26の両日、紀の川市の粉河とんまか通り周辺で開かれ、約5万人(主催者発表)の地元住民や観光客らでにぎわった。
25日の宵祭は、午後5時から粉河産土神社(中山淑文宮司)で湯立て神事が行われた。
薄暗くなった午後7時ごろから、だんじり運行が始まった。ことしは、だんじり6台が運行し、きらびやかに飾り付けられただんじりが通りを走り、地域はお祭りムード一色に染まった。浴衣などを着た大勢の中を、だんじりを仕切る交渉人が「寄ってー」と先頭を走り、ちょうちんを付けた華やかなだんじりが、その後を駆け抜けた。
訪れた人たちは「すごいなー」などと話しながら、携帯電話などで勇壮な姿を撮影していた。
26日の本祭は同神社で式典を行い、約50人の子どもによるだんじりや粉河中学校吹奏楽部による演奏などがあった。