11月の発売に向けて和歌山大学付属小学校(和歌山市吹上、舩越勝校長)4年A組がファミリーマートと共同開発を進めているご当地スイーツ「わかやまポンチ」のプロジェクトは10日、2回目の公開授業が同校で行われた。児童29人が考えた商品アイデアを発表し、審査員が試作品を試食した。
わかやまポンチは、全国わかやまポンチ協会(田上義人総裁)と県が取り組みを進めてきたご当地スイーツ。県産梅の甘露煮かシロップ漬け、県産フルーツの使用などが要件となっている。ファミリーマートと同校による共同開発プロジェクトはことしで第6弾となる。
この日の授業には審査員として、同協会の小山よしお参謀長、ファミリーマート関西第3ディストリクトの岩切公愛統括部長、県食品流通課の松浦達也副課長、同校の池田彦男副校長の4人が出席。児童らは審査員の前で緊張しながらも、自分たちが考えたアイデアたっぷりの「わかやまポンチ」をプレゼンテーションでアピールした。その後、事前に児童が作っておいた試作品を、審査員は児童の解説を受けながら味わった。
審査員は、プレゼンテーションの内容や味、見た目などを考慮し、橋本大岳君(9)、関口明日葉さん(9)、黒田かれんさん(10)、坂本陽紀君(9)、郡司杜基君(10)が考えた「2たまポンチ」を最優秀に選んだ。2たまポンチは梅の甘露煮とレモンムース、ミカンなどを使っており、審査員からは「混ぜた時に一番、味のバランスがよかった」などと評価された。
今回選ばれた「2たまポンチ」のアイデアは、実際に発売する商品作りに生かされる。10月初旬に試食イベントを行い、完成したポンチは、11月に関西地区のファミリーマート約2000店舗で販売される予定。