今週は、正式・特別競技のサッカー、ハンドボール、ソフトボール、公開競技の綱引、デモンストレーションスポーツの、パラグライダー・ハンググライダー、ビリヤード、ペタンクが行われる紀の川市を紹介したい。
紀の川市は、平成17年11月に、旧の打田町、粉河町、那賀町、桃山町、貴志川町の5町が合併してできた、人口約6万5000人の市。農業が盛んで、とりわけ、旧桃山町で収穫される桃や、旧貴志川町のイチゴはブランド力が高く、広く知られ親しまれている。他にも、柿、イチジク、キウイ、はっさくも特産の一つ。全国でも有数のフルーツ王国だ。
市内の各所にある産直市場では、地元の生産者らの自慢の商品が市場価格に比べ安価で並ぶ。最近はその品ぞろえと品質が高く評価され、ツアー客の立ち寄り地となるほどで、新たな観光地として定着し始めている。
イチゴの生産が盛んな旧貴志川町では、貴志駅と和歌山駅を結ぶ和歌山電鐵貴志川線が走る。お薦めしたいのは、貴志川線を利用しての旅。沿線の大池遊園は桜の名所であり、平池公園では冬になると幻想的なイルミネーションが施されたりと、都市部から近くして自然にふれられる環境が整っている。
また、貴志川線の永続を目指す「貴志川線の未来を〝つくる〟会」の皆様によるウオーキングイベントやイモ掘り体験などのイベントが積極的に行われ、沿線の魅力発信も盛ん。レンタサイクルなどを活用しながら、日本の原風景が残る紀の川市のぶらり旅を薦めたい。 (次田尚弘/紀の川市)