カンボジアの孤児院の子どもたちの絵画展が10日、和歌山市本町の複合商業施設フォルテワジマで始まった。12日まで。
海南市出身で、カンボジアの孤児院「スナーダイ・クマエ」を運営するメアス博子さん(40)が開き、5度目。孤児院では貧困や虐待を理由に親と生活できない子どもたちが共同生活を送る。運営に政府の補助は一切なく、支援者の援助や物品販売による自己資金の調達で維持しているという。
今展では8歳から21歳までの23人が絵画教室で描いた約200点を展示販売。絵の具やクレパスでゾウや鳥など、身近な自然や生活の様子を鮮やかに表現。カンボジアの今を表現した共同作(2㍍×3㍍)には、大きな手の中に経済成長の進む同国の姿が描かれている。メアスさんは「カンボジアの子どもたちがどんな環境で育っているのかを感じ取ってもらえたら」と話している。収益は全て施設運営費に充てる。午前10時から午後5時まで。