戦後70年の節目に、和歌山市は9日、和歌山市小人町の市あいあいセンターで、和歌山大空襲の日に合わせた「市戦没者戦災死者合同追悼式」を行った。市主催の追悼式は10年ぶり。
会場には、戦没者戦災死者遺族ら200人以上が出席し、戦争で犠牲になった家族などの御霊の冥福を祈った。主催者を代表して尾花正啓市長は、「戦地の中で傷付き倒れた方々や大空襲の火の海で亡くなった方々の無念さに思いをはせると、万感胸に迫る思いです」と追悼の意を表した。式ではその他、市立伏虎中学校の生徒が千羽鶴を奉納した他、戦没者の遺族が経験した終戦時の出来事などを語り部で伝えた。
出席した、戦争で親戚や祖父を亡くしたという同市森小手穂の加藤清さん(85)は「70年を節目に、これからも日本が平和であることを祈っています」と話していた。