JAF(日本自動車連盟)和歌山支部によると、ことし4月に県内で6歳未満の子どもを対象にしたチャイルドシートの使用率を調査した結果、全国平均(60・2%)を1・8?上回る62%で近畿2府4県で最も高かったことが分かった。県内の使用率は6年連続で上昇した。JAFと警察庁の合同全国調査の一環。
県内は、和歌山マリーナシティとアドベンチャーワールドの2カ所で200人(全国1万2938人対象)を対象に調査した。調査結果によると、1歳未満の乳幼児シートの使用は、81・2%(前年比3・6ポイント増)と高かったのに対し、5歳児が使う学童用シートは38・1%(同0・9ポイント増)と使用率が低かった。
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JAFが全国8地域で416台のチャイルドシートの取り付け状況を調査した結果、63・9%に不備があったことが分かった。不備の多くが、チャイルドシートを固定するためのシートベルト締め付け不足だった。
また、616人を対象に調べたチャイルドシートの着座状態は、全体の4割に不備があり、ハーネス(子ども用シートベルト)の高さ調整と締め付けに不適合が多く見られた。同支部は「チャイルドシートを設置する際は、座席シートに体重を掛けてしっかり固定することと、ハーネスが合っていないと子どもに圧迫感を与えるので正しい位置で装着することに注意してください」と呼び掛けている。