紀の川市の歌手・宮本静(しず)さんが24日、自身4枚目のシングル「我が名は青洲」の新録バージョンをユニバーサル・ミュージックから発売し、念願のメジャーデビューを果たした。宮本さんは「応援していただいた皆さまのおかげ」と感謝し、夢の紅白歌合戦出場へ新たな一歩を踏み出した。28日には「青洲の里」でメジャーデビュー発表会を開く。
宮本さんは平成22年、「あんたの済州島へ」でCDデビューし、ことし5周年。「我が名は青洲」(作詞・三倉ひさお、作曲・徳久広司)は地元・紀の川市が世界に誇る医聖・華岡青洲を歌い、昨年9月に発売した。CDとしては初めて全国流通させた楽曲で、売上が好調だったことからメジャーデビューへの道が開けた。
同曲のキーは低く、新録バージョンは「多くの人にカラオケで歌ってもらいやすいように」と、キーを上げて歌を録り直した。24日にはカラオケ「DAM」、28日には「ジョイサウンド」「UGA」でも配信開始される。カップリング曲は「静の黒潮節」を収録している。
メジャーデビューにより各種メディアへの露出が増え、今後は全国からのオファーも期待される宮本さんだが、拠点は変わらず和歌山に置くという。
宮本さんは「初心を忘れず、心を込めてたくさんの方に響く歌を歌っていきたい」と話し、「大きな夢もあります。NHKのステージ、紅白。一つ一つのステージの先に見えて来るものだと思う」と意気込んだ。
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メジャーデビュー発表会は紀の川市西野山473、「青洲の里」多目的ホールで、28日午前11時からと午後2時からの2回開く。それぞれ約1時間、「我が名は青洲」などを披露する。観覧無料。会場では5周年記念グッズ「静顔」のマフラータオルを200枚限定販売する。