紀の川を生かした観光サイクリングなどで地域活性化に貢献したとして、紀の川市に事務局を置く「紀の川サイクリングクラブ」(上野健会長)が、公益社団法人日本河川協会(虫明功臣会長)から表彰を受けた。同協会が毎年1回続けている表彰。先月には東京で式典が行われ、全国から同様の活動をしている44団体、個人42人が表彰された。
井口和彦事務局長(66)によると、同クラブは自転車を通した健康づくりなどを目的に発足し、ことしで8年目を迎える。現在、会員は県内外に約120人在籍。「健康」「環境」「観光」の3本を柱に、地域活性化活動に取り組んでいる。
主な活動として、年に1度ピンクリボンキャンペーンサイクリングを開催。同事業を推進し、健康促進に尽力している。県の道路政策課と連携した事業「紀の川サイクリングロード連絡会」では、紀の川沿い堤防の整備に取り組み、道路環境を整えている。昨年から始まったレンタサイクル事業では県外の観光客らに地域の観光スポットや魅力にふれてもらおうと、岩出、紀の川の両市に自転車のレンタル窓口を計3カ所設置。また河川敷の清掃や防災訓練などにも積極的に参加している。
これらの活動が同協会から評価を受けた。井口事務局長は「まさか受賞できるとは思っていなかった。これからもさまざまなイベントを通して、河川に親しんでもらえれば」と話している。