今週は、正式競技のカヌー、アーチェリーが行われる日高川町を紹介したい。
日高川町は平成17年5月に、旧の川辺町、中津村、美山村が合併してできた人口約1万人の町。町の東部にあたる旧中津村、美山村では林業が盛んであることから紀州備長炭の生産量日本一を誇る。一方、町の西部にあたる旧川辺町では、かんきつ類の栽培の他、アユの養殖も盛ん。能や歌舞伎で有名な安珍清姫伝説の舞台となった道成寺では、国宝の千手観音菩薩をはじめ数々の仏像が祭られている。
近年、日高川町の特産として知られるようになったホロホロ鳥は旧中津村で飼育されている。ヨーロッパでは美味として名高い鳥で、フランスから日本に導入。昭和57年から県養鶏試験場が飼育を始めた。同町では、紀州備長炭とホロホロ鳥を全国に売り出そうと、焼き鳥の長さで世界一を競うイベントを開催するなどPRに余念がない。
お薦めしたい観光スポットは、国道424号沿いの椿山レイクブリッジだ。日高川にダム湖を形成する椿山ダムに架かるつり橋で、やまびこを体験できる名所となっている。国道沿いに駐車スペースが整備され、そこから体験できる。橋の対岸にある公園・グリーンパーク椿山からも可能で、夏季になると多くの親子連れでにぎわう。また、椿山レイクブリッジの上流部には、国体会場となる美山漕艇場がある。
雄大な自然と恵まれた特産品の数々が自慢の日高川町へぜひ。
(次田尚弘/日高川町)