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【AR】活動拠点をNYに 書画家・田中太山さん

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 本紙連載(毎週木曜日付1面)でおなじみ、太地町出身の書画家・田中太山さん(37)は今月25日、さらなる表現の高みを目指し、米国ニューヨークに移住する。ことしで書画家になって16年目。「移住に不安はありません。自分がどんなふうに成長していくのかが楽しみ」と胸を踊らせている。

 平成12年から東京を拠点に活動を展開し、全国各地の百貨店で個展や文字を絵にデザインした田中さん考案の書画「笑文字(えもじ)」の教室を主宰。書画家活動15年を迎えた同25年にニューヨークで個展を初開催した他、日本を離れても笑文字を伝えられるようにと関東、関西、九州に計4人の弟子を設けた。

 これまで独学で創作活動を続けてきたが、美術を基礎から学び、表現の幅を広げようと、活動拠点をアートの本場・ニューヨークに移すことを決意。美術学校に通いながら創作活動を展開する。

 今月7日、移住前最後となる県内での書道パフォーマンスが、酒造会社・中野BC(海南市藤白、中野幸生社長)で開かれたイベント「梅酒BAR」で披露された。

 田中さんは、同社の庭園「長久邸」前にあった高さ約2㍍の酒樽に「日本庭園のある酒蔵」の文字と、山や滝、太陽といった自然豊かな和歌山をイメージした絵を描き上げ、観衆を沸かせた。

 本紙連載で田中さんのファンとなり、毎年、近鉄百貨店和歌山店での個展を訪れていたという海南市の田剛史さん(55)、太津子さん(55)夫妻は「田中さんの描く文字と文章が好き。移住は少し寂しいけど、世界でさらにパワーアップしてほしい。日本的な良さを踏まえながら独創的な世界を広げてほしいですね」とにっこり。

 パフォーマンスを終え、田中さんは「これからも皆さんに作品を楽しんでほしい。必ず終わりなく成長するので、今後の活動に期待してください」とメッセージを送った。

「今後の活動に期待して」と田中さん

「今後の活動に期待して」と田中さん


酒樽に筆を入れた書道パフォーマンス(【AR】はこちら)

酒樽に筆を入れた書道パフォーマンス(【AR】はこちら)


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