「歯と口の健康週間」初日の4日、子どもたちが歯と口の健康について学ぶ「第72回学童歯みがき大会」が、東京都の歯科医師会館大ホールで開かれ、県内をはじめ日本各地と、韓国、シンガポール、タイなどアジア各国の小学校約1300校から約7万人がインターネットを通じて参加した。
小学生に歯と口の健康に関する「気づき」を与え、健康意識を育てることを目的に83年前に始まり、同週間に合わせて開かれている。日本学校歯科医会、ライオン㈱など主催、文部科学省、日本学校保健会など後援。
今回は県内から19小学校が参加し、本紙エリアでは和歌山市の吹上、芦原、大新、海南市の大東、北野上の計5校の児童が学んだ。
吹上小は5年生41人が参加。インターネットによる同時中継を通して、本会場で行われる正しい歯磨き方法の説明などに耳を傾けた。
大会では、歯磨きの基本として、歯ブラシを歯の面にきちんと当て、1~2本の歯を目安に歯ブラシを小さく動かし、150~200㌘程度の軽い力で磨くことが大切とし、同じ場所を20回以上磨くことなどを教えた。
歯ブラシの毛先が開くと汚れを落とす力が弱くなることから、1カ月に1本を目安に交換すると良いこと、デンタルフロスの使い方なども説明。自分の歯茎の健康をチェックするポイントでは、色や形、硬さ、出血の有無などを確認することも伝えた。
同小の増野大智君(10)は「みんなで歯磨きをするのは楽しい。同じ所を20回以上も磨くとは思わなかった。次からは上手に磨ける」と笑顔で話していた。