県高校春季ソフトボール選手権大会が、このほど伊都高校グラウンドで開かれ、和歌山北が笠田の19連覇を阻止、初優勝を飾った。9年連続で和歌山北VS笠田という同カード対決になった決勝は、和歌山北が6回2死3塁から中西悠の中前適時打で1点を先制、渦川の力投と堅実な守備で笠田に得点を与えず、念願の栄冠を手にした。和歌山北は7月18日から、奈良県広陵町で開催される近畿高校選手権に出場、活躍が期待される。
◇決勝
和歌山北 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
笠田 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
大会は11チームがトーナメントで熱戦を繰り広げた。2回戦からの登場となった和歌山北は、初戦で和歌山商を7―1、準決勝で海南に10―0で快勝した。 和歌山北はトップバッター中西悠、主砲の山岡、殿井を軸にした強力打線と工藤、渦川の安定した投手力で攻守にまとまり決勝に進出、宿敵笠田と激突した。
和歌山北は初回、4回と走者を3塁まで進め、5回には中西悠の中前打を足掛かりに、山岡の左越え打で1死満塁としたが、後続が倒れ得点に至らなかった。徐々にリズムをつかんだ和歌山北打線は6回、先頭の杉浦が右前打で出塁、2死となったが、ここで中西悠の中前打が飛び出し、待ちに待った先制点を挙げた。
和歌山北の先発マウンドを任された渦川は、4回、6回と走者を背負うピンチにも落ち着いた投球であと1本を許さず、1点のリードを守り切った。
和歌山北の山岡主将は「みんなが打線をつないで勝つことができた。近畿では簡単なミスをなくし、一球を大切に優勝を目指したい」と新たな目標へ闘志を燃やした。
《和歌山北》監督=森祥悟▽主将=山岡梨紗▽選手=工藤若菜、殿井綾、山本莉遥子、辻本育歩、児島瑞季、井口怜芳、杉浦有紀、中西葉月、中西悠華、藤本柊香、椿麻実、右安優美、渦川知代、前田雪乃、西林愛璃、國松実久、中西香住、沖優菜、太田垣彩香、沖采音、中越蓮、吉田未夢、森香央理、青木里奈