文章の正確なタイピング速度を競う「第33回近畿地区高校ワープロ競技大会」(10日、兵庫県)団体の部で、県立和歌山商業高校(和歌山市砂山南、志賀秀生校長)ワープロ部(加藤保雄顧問)が、県内で初めて準優勝した。同校生徒はタイピングにミスのなかった者に贈られる「ノーエラー賞」も獲得し、県内の生徒では平成23年以来の受賞となった。
団体メンバーは、部長の大西隆太君、部員の平田光さん、橋本梓さん、寺井理乃さん、柴田美咲さんの5人。競技はチーム代表選手3人が10分間、文章を打ち、合計した文字数を競う。
同校は昨年11月、県内4校が出場した県大会で優勝。近畿大会には近畿地区の高校28校109人が参加した。
3年生の大西君、平田さん、橋本さんがチーム代表として試合に臨み、合計文字数5012で準優勝に輝いた。また、今大会で4人が該当したノーエラー賞を大西君が受賞した他、個人の部で平田さんと橋本さんが共に3位に入賞した。
同校は毎年全国大会に進んでいるが、平成25年の2位(準優勝の次点)がこれまでの最高順位だった。
平田さん(17)は「昨年は脱行して迷惑を掛けた分、ことしは力になれて良かった」、橋本さん(18)は「1文字の間違いでノーエラー賞を逃したのは悔しいけど、入賞できてうれしい」と笑顔。
大西君(17)は「準優勝できてうれしい。今回の入賞を通して、いまの1、2年生に『自分たちもできる』と自信を持ってもらい、自分たちが卒業した後に優勝を獲ってほしいですね」と後輩にエールを送った。