警察庁で4人目の女性キャリア警察官、警察庁長官官房総務課警察行政運営企画室の佐野裕子警視長(44)が22日、和歌山市吹上の和歌山西署を訪れて講演し、女性の力を生かした今後のあるべき警察組織の姿などについて講話した。
県下警察署副署長等会議の教養の一環の研修。会場には、県警幹部や各副署長など約110人が出席した他、聴講を希望した女性警官35人も参加した。一児の母でもある佐野警視長は、「女性がいきいきと働くために」をテーマに講演。これまで、佐賀、兵庫、静岡の各県警本部や海外での赴任生活から学んだ経験を紹介した。また、逸話として海外勤務もある商社に勤める夫とは、20年間の結婚生活のうち10年間が別居という苦労話も明かした。その後の講演は非公開で行われ、仕事と子育ての両立や女性警官としてあるべき姿などが伝えられた。