県外の木材大消費地で紀州材の需要拡大に実績のある企業などをたたえる平成26年度「紀州材ベストユーザー賞」の表彰式が12日、県庁知事室で行われ、仁坂吉伸知事から静岡と千葉の企業2組に表彰状が贈られた。
21年度から実施している6年目の表彰制度。紀州材を使った優れた取り組みをたたえ、紀州材のさらなる需要拡大につなげる。
26年度はOMソーラー㈱(静岡県、飯田祥久代表取締役社長)と、郡建設㈱(千葉県、和田一夫代表取締役社長)・こおり木材㈱(同、郡翼代表取締役)の2組の取り組みが、今後も需要拡大が見込まれるとして「大賞」に選ばれた。
ソーラーシステムを全国150社の会員工務店に供給しているOMソーラーは、紀州材は強度に優れているとして会員に積極的にPR。首都圏の会員により年間50棟以上の紀州材を使った住宅建築が行われている。
郡建設は紀州産ヒノキを土台と柱に使った住宅を年間200棟以上施工。植林から製品になるまでの物語を小冊子にまとめ、顧客に同ヒノキのメリットをPRしている。こおり木材は良質の木材にこだわり、紀州産ヒノキを年間1000立方㍍以上取り扱い、郡建設に構造材を納入している。
式には3社の社長らと郡建設のキャラクター「ひのきちゃん」も出席。仁坂知事はそれぞれに表彰状を手渡し、「これからもどうぞよろしく」と期待と感謝を込めた。