統一地方選の後半戦、任期満了に伴う和歌山市議選は26日、投開票が行われ、現職、元職、新人47人が入り乱れた9人超過の大激戦を勝ち抜いた新市議38人が決まった。票読みが難しい大混戦の中、トップ当選に躍り出たのは寒川篤さんだった。新人候補では、林隆一さんが大健闘し、実力派ぞろいの候補者の中、堂々の3位で当選を勝ち取った。
当選者の内訳は、現職31人、元職2人、新人5人。党派別では、自民4人▽公明8人▽民主2人▽共産5人▽次世代1人▽維新2人▽無所属16人――。次世代と維新は市議会初の議席を獲得した。
7日間の選挙戦は、初日こそ悪天候だったが、その後は選挙運動日和。東日本大震災直後で自粛ムードが漂った4年前の前回とは一転。各陣営はまちなかの各所で激しいPR合戦を繰り広げた。
今回は、女性候補が過去最多の12人となり、「市の力になりたい」という女性の思いが強く表れた選挙となった。一部の女性候補は、ピンクなどをトレードカラーにし、華やかさを演出しながらも、どぶ板選挙や自転車での街宣など地道に活動を展開。女性市議は改選前の6人から8人に増え、女性躍進を印象付けた。
また、昨年夏の市長選に立候補した元職と新人の3人が議席を獲得した。