統一地方選挙後半戦の和歌山市議選(定数38)は19日、告示を迎える。立候補を予定しているのは47人(現職32、元職2、新人13)。各陣営は後援会活動などの激しい前哨戦で支持者の獲得を進めており、告示後の選挙期間1週間で、さらなる票の上積みを図る。
今選は、これまで議席を獲得してきた自民、公明、民主、共産各党に続き、党として市議会初の当選を狙う維新の党、次世代の党、幸福実現党の各候補がどこまで票を伸ばせるかが注目の一つ。
維新は、12日に行われた県議選の同市選挙区で、有力新人らを抑えて県内初の議席を得た実績から、今選も新人2人の得票が伸びる可能性も想定され、他の陣営もその動きを警戒する。保守主義を強く打ち出す次世代には熱心な支持層があるとみられ、同党現職の集票が注視される。幸福実現の新人は、昨年夏の富山県小矢部市議選で、無投票ながら党として初の地方議員が誕生したこともあり、波に乗りたい。
一方、議席を持つ政党では、自民は現職4人の公認の他、新人2人を推薦しており、党勢拡大に向けて全員当選を目指す。公明は現職7人と、県議に転出した前市議の後継に新人1人を擁立し、8議席の維持とともに上位もうかがう。民主も候補の増員はなく、現職2人が着実に地盤を固めている。共産は、昨年夏の補選で1議席増となっており、現職5人、新人1人で現有6議席を維持できるかが焦点となる。
無所属の予定候補は、事務所内に政党を問わず有力者からの為書きを掲示するなど、特定の党に偏らない姿勢で幅広い層に支持を訴え、票の積み増しを狙う。
市議選の立候補届け出は、和歌山商工会議所4階で午前8時半から午後5時まで受け付ける。各陣営は届け出の後、選挙事務所などで出陣式を行い、第一声を上げる。