海南市が船尾の旧第一中学校跡地に整備を進めてきた「海南スポーツセンター」が完成した。青々とした人工芝のフットサルコートをはじめ簡易宿泊施設や体育館を備えた総合スポーツ施設。29日に現地でオープンセレモニーが行われる。
事業は平成25年度に着手。鉄筋コンクリート造り、3階建て、延べ床面積約1600平方㍍の特別教室棟を改修、耐震化して1階部分を事務所、会議室、体育室(スタジオ)の管理棟、2階と3階を宿泊施設にした。宿泊の定員は約100人。1人部屋4、2人部屋2、4人部屋15の洋室計21室と27畳の和室2室を設けている。また、屋上を約400人収容の津波緊急避難所に活用。建物に外付け階段を設置した。
グラウンドは人工芝フットサル・ジュニアサッカーコートへ様変わり。ジュニアサッカーコート(68×50㍍)内にフットサルコート(38×18㍍)3面を配置している。体育館は既存施設の利用で、この他、天然芝の多目的広場、普通車やマイクロバスを合わせて約110台分の駐車場を置いた。
平成23年3月に閉校した第一中学校跡地を有効に活用。スポーツ合宿といった宿泊研修を通じ、市民交流や生涯学習活動の場を提供するため再整備した。
当初の概算事業費は約6億4500万円。設計は㈲知念総研一級建築士事務所(知念章雄代表取締役)=和歌山市=、建築本体、外構、グラウンド整備の施工は下津建設㈱(鯨拓也代表取締役)=下津町黒田=が請け負った。
オープン当日の29日は午前9時からセレモニーがあり、10時からオープニング記念としてジュニアサッカーの大会「海南スポーツセンターカップ」を開催。神出政巳市長が始球式を行う予定になっている。