統一地方選前半の県議選(定数42)は12日、無投票を除く7選挙区で投開票が行われた。2人超の17人が立候補した和歌山市選挙区(定数15)は、4年前の前回に続いて公明党の現職新人3人がトップ3を独占した。選挙戦では候補者それぞれ、人口減少対策や防災、社会福祉などの政策を訴えたが、有権者を巻き込んだ大きな争点にはならず、強固な地盤を持つ陣営の優勢が目立った。
衆院選などが続いた昨年からの「選挙疲れ」や政治不信が有権者に見られ、選挙ムードは東日本大震災直後に行われた前回に比べても終始、低調だった。
和歌山市選挙区は、党派別に自民6(現6)、公明3(現2・新1)、民主1(現1)、共産1(現1)、維新1(新1)、無所属3(現3)が議席を獲得した。
自民は、現職全員は当選したが、推薦した新人は及ばず議席増はならなかった。公明は、今期で引退する角田秀樹議員の後継の新人が当選し、現有議席を維持。民主は、県内唯一の議席である公認の現職が再選を果たし、推薦の現職1人も再選した。共産は前回失った1議席の奪還はならず、前回に続いて現職1人の当選となった。維新は県内初の議席を獲得した。
改選後の県議会全体の党派構成は、自民28、公明3、共産3、民主1、維新1、無所属6となる。