県議選の海南市・海草郡(定数3)、岩出市(同2)両選挙区はともに1人超の戦いとなった。海南・海草は、自民の尾崎要二さん、藤山将材さん、共産の雑賀光夫さんの現職3人が当選。維新の新人、二瓶文隆さんは初の議席獲得はならなかった。岩出は現職の山本茂博さん、新人の川畑哲哉さんが当選し、自民が2議席を独占。民主推薦の新人、山﨑雄彦さんは反自民票などの取り込みを図ったが及ばなかった。
平成19年の合区以来、無投票が続いていた海南・海草は、3月に入り二瓶さんが立候補を表明し、短期決戦に突入した。海南市は12年ぶり、海草郡は16年ぶりの選挙戦のため票の行方は見えづらい戦いとなったが、現職3陣営はそれぞれの地盤を固め、議席を守った。二瓶さんは支持を広げることができなかった。
8年ぶりの選挙戦となった岩出市は、2議席独占を狙う自民の山本さんと川畑さんに、民主推薦の山﨑さんが待ったをかける構図となった。自民の2人は組織的な活動に加え、山本さんは実績と経験、川畑さんは若さを武器に支持を拡大。一方の山﨑さんは自転車を使った活動などを展開したが届かなかった。