和歌山市は「お城の動物園」として親しまれている和歌山公園動物園の整備開始100周年を記念して、各種イベントを展開する。上野、京都市、天王寺の3園に次ぐ、全国でも歴史ある動物園にスポットライトが当てられる。今月末には、動物園の歴史が分かる記念パネルが園内に設置される。
市和歌山城整備企画課によると、和歌山公園は大正4年(1915)、大正天皇の即位を祝う「御大典」記念事業として、動物園を含む公園整備計画が発表され、整備に着手した。当時は、市民の憩いの場としての「公園」という概念は一般的ではなく、開放されたことは先進的な取り組みだったという。当時の動物園には、サルやガチョウなどが飼育されていたという。
100周年記念イベントの第1弾は、5月5日のこどもの日に合わせ、ミニホースのブラッシング体験やツキノワグマ「ベニー」の飼育舎公開、わかやまフレンZOOガイドによる園の案内などが予定されている。
また、同日と6日の2日間で、園の広報などに活用する動物園のロゴマークを来園者の投票で決める。その後も多彩な催しを随時展開していく計画。
同課は「動物園の100年の歩みと未来の動物園を一緒に体感してください」と呼び掛けている。