桜と一緒に音楽を楽しむ「さくらコンサート」が5日、和歌山市の和歌山電鐵貴志川線・伊太祈曽駅前の旧宮本医院庭で開かれ、地域住民や駅利用者らが桜の下でゆったりと心地よい音楽を楽しんだ。
同院は、ことし1月に93歳で亡くなった院長・宮本敬治さんが60年以上にわたって診療。同市のジャズドラマー・瀧益生さん(71)が、桜の木があり、緑のじゅうたんが広がる庭の雰囲気を気に入り、桜の季節に多くの人に演奏を楽しんでもらう場になればと、親族の協力を得て企画した。
瀧さんをメンバーとする白川ひろみwith Friendsの5人が、追悼の思いも込めて「桜の花びら」などのオリジナル曲を中心に、ジャズナンバーを演奏した。
桜が舞う中、音楽に誘われて足を止める人も。近くに住む男性(70)は「桜もきれいで最高のロケーション。病院は昔から知っていますが、人が集まる場所として活用されるのはいいことですね」と笑顔で聴き入っていた。