文部科学大臣盾争奪第35回全国高校ゴルフ選手権春季大会(3月25、26日、滋賀県大津市瀬田ゴルフコース)女子の部に出場した慶風高校3年生の中谷安結さん(17)=和歌山市新通=が、全国の強豪74人との激戦の末、初優勝した。中谷さんは、6月19日に開幕する女子ツアーのニチレイレディスへの出場権も獲得した。
同大会は、横峯さくら、諸見里しのぶ、福嶋晃子、古閑美保らも過去の優勝者に名を連ね、日本を代表するプロ選手を数多く輩出してきた歴史ある大会。
試合のコースは6379ヤードのパー72。中谷さんの初日は、5番で4パットをたたく場面もあったが、1位と2打差の73で2位の好位置につけた。逆転を狙う2日目は、7、8番で連続バーディー、12番で10㍍のバーディーパットをカップに沈めるなど、71のスコアでトップを勝ち取った。
中谷さんは、大会翌日には慶風高に大会盾や優勝カップを持ち帰り、田原久一理事長に報告。「周りが上手な選手ばかりだったので、落ち着いて自分のプレーを発揮できるように心掛けました」と大会を振り返った。
田原理事長は「後にも先にも出てこないほどの才能を持った生徒なので、誇りに思っています」と活躍をたたえた。
中谷選手は、昨年6月に行われた同大会の予選となる関西大会で、出場29人中の4位につけ、全国大会の出場権を獲得。今大会に向けて下半身の強化などを図り、毎日5時間のトレーニングを積んでいた。