全国高校選抜レスリング大会(3月26~29日、新潟市立体育館)で、県立和歌山北高校3年生の吉田隆起君が74㌔級、同校2年の三輪優翔君が66㌔級でそろって優勝し、日本一に輝いた。2人は紀の国わかやま国体の強化選手でもあり、秋の国体での活躍に期待がかかる。
国体に向けて強化を進めてきた「チーム和歌山」の高校生が2階級を制する大活躍を見せた。
74㌔級の吉田君は大会2連覇を達成。昨年の国体も制し、インターハイも2位と安定した力を持ち、ことしは高校三冠にも期待がかかる。吉田君は「結果を出すことができてよかった。紀の国わかやま国体での優勝はもちろん、国際大会で活躍できるように頑張ります」と力強く語る。
66㌔級を初めて制した三輪君は、大会決勝で昨年のインターハイ2位、優勝候補の中村剛士君(埼玉・花咲徳栄)と対戦。前半はリードを奪われたが、後半に追い付く試合展開で強敵を倒した。三輪君は「優勝を目標に頑張ってきたのでうれしい。インターハイ、国体も優勝できるように頑張ります」と話した。
また、大会では各都道府県の代表校がトーナメントで競う学校対抗戦も行われ、日本一2人を擁する和歌山北は、県勢初の3位入賞を果たした。
この他、55㌔級に出場した和歌山東3年の堀江耐志君、60級に出場した新宮3年の宇井大和君がともにベスト8となり、県の高校生の活躍が光った。