紀の川市立図書館は、旧5町に各1館ある現在の図書館を打田と貴志川の2館に縮小する。打田図書館は「河北図書館」、来年1月に旧貴志川支所に新設する図書館を「河南図書館」として運営していく。
市生涯学習課によると、施設の耐震面や老朽化の他、人件費削減などを考慮したという。また5館で利用にばらつきがあり、粉河、那賀、桃山の各館は利用者が少ないことを加味した。25年度末の年間利用者数は打田が3万6070人、貴志川が1万5183人で、5館合計の6万5687人の大半を占めていた。3館に比べて利用者数の多い両館を残すことで、市内の北と南にそれぞれ図書館を配置する形となる。
両館はこれまでの機能を残しつつ、キッズコーナーや学習コーナーの充実を図る見通しで、今後、市民からの要望にも応えながら、より使いやすい図書館を目指していく。
既存の図書館の閉館は、粉河が6月、那賀が7月、桃山が8月の中旬、貴志川は10月の上旬を予定。閉館後は会議室などとして利用する予定だという。