ベテランの畳職人から伝統の技を学ぼうと、和歌山市と岩出市の若手畳職人5人がこのほど、和歌山市栗栖の西畳店(西隆己代表)を訪れ、神社仏閣などに使われる伝統の畳、有職畳(ゆうそくたたみ)の六角鐘(ろっかくかね)敷きの指導を受けた。
有職畳には定められた様式があり、職人のさまざまな技術が詰まっており、長年の知識や経験が必要とされる。
指導に当たった西さんは「段取りの手順を変えないように初めにしっかり順番を決めて」「へりの紋がきれいに出るように柄を合わせて」などとアドバイス。5人の若手職人は、畳床を一辺9㌢の六角形に切り出し、その上からい草を張り、紋の入ったへりを付ける作業を丁寧に進めていった。
参加した川口畳店(同市加太)の川口哲司さんは「普段教えてもらえない職人の技術を学ぶことができ、ありがたい」と話していた。