紀美野町と有田川町にまたがる生石高原(標高870㍍)で22日、山焼きが行われ、多くの見物客やカメラマンでにぎわった。
ススキ草原の保全のため、両町が平成14年度から実施している春の風物詩。焼くことで芽出しを進め、純粋なススキ草原を再生させる。昨年は悪天候で中止したため、2年ぶり13回目となった。
作業には町や消防の職員ら約100人が参加し、約9万5000平方㍍を焼いた。海南高校美里分校和太鼓部の演奏の後、寺本光嘉・紀美野町長らで点火式を行い、草原はバチバチと音を立てながらゆっくりと黒く燃えていった。
紀美野写真クラブ会長の常田茂さん(73)は「いい天気でよかった。展示に出せるような写真が撮れるように頑張ります」と笑顔で話していた。