根来寺と㈱アシストプラン、㈱紀ノ國フーズが共同運営する古民家カフェレストラン「初花(はつはな)」が14日、岩出市根来の広域農道を挟んだ同寺南側にオープンした。同寺は観光名所として知られる一方で周辺には食事処がなく、地域の活性化を図る狙いがある。13日にはオープニングセレモニーが行われた。
担当者によると、完成した建物は岩出市水栖にあった100年以上前の建物で、移築し、大きさもそのままに復元したという。持ち主だった笠松義男さん(82)=兵庫県西宮市=が寄贈し、同寺が所有する。
建物は土壁で塗り上げた木造平屋建て。敷地内には茶室も設けている。店内にはテーブルと座敷の60席があり、和モダンの雰囲気が漂う。値段の異なる3種類のランチや古来からある「かくばん汁」を使った定食、パティシエによるカフェメニューなどを提供。ディナーは要予約となる。
セレモニーには同寺の総代関係者や友の会のメンバーら103人が出席した。同寺の関根眞教座主は「地元の皆さんのおかげで3年越しに立派に完成した。大勢の皆さんに来てもらい、根来の活性化に役立てたい」とあいさつ。中芝正幸市長らが祝辞を述べ、鏡開きと乾杯で開店を祝った。
営業時間は午前9時から午後5時まで。無休。19日まではカフェメニューを提供し、20日からランチを開始。詳細や予約は同店(℡0736・61・3899)。