「家族ってどうして大事なの?」「『励ます』ってどうしたらいいの?」――。そんな子どもたちの素朴な人生の疑問に、大人たちが頭を悩ませ答える会が11日、和歌山市内であった。さて、大人が出した答えとは?
若手経営者らの異業種交流会・歌舞伎会(藤戸佐千世会長)の例会で、相互の学びの場として開かれた。経営者ら約20人に加え、審査員やコメンテーターとして、小学生13人が参加。同会が小学生をゲストに迎えたのは初めて。
同市などで英語やバスケットボールの教室を開く岡崎大輔さん(34)の司会進行で、小学生の160の質問の中から3つを取り上げた。
4班に分かれて回答を考え、どうすれば分かりやすく伝わるかなど意見交換。まとめた考えを1分間でプレゼンテーションし、子どもたちが、どれだけ分かりやすかったかを10点満点で採点した。具体例を挙げたり、簡単な言葉で表現したり、劇を交えて伝える班もあった。
「テレビで、〝ピーッ〟という音のところでは、実際どんなことを言ってるの?」の質問には「人間なので、つい言ってしまうこともある、誰かを悲しませたり傷つける言葉」との答え。
「家族はどうして大事なの?」に対しては「おじいちゃんやおばあちゃん、お父さんやお母さんから続く命をつないでいくため」などと説明した。
山崎小学校4年生の酒匂(さこう)まひる君(10)は「思ってた答えと違ったけど、いろんな正解があるんだと分かった」とにっこり。
㈱かじもとの梶本雅彦さん(51)は「普段考えることのない質問で、気づきがあった。ものを伝えるのは思った以上に大変で、飾らず、ダイレクトに伝えた方が伝わりやすいのかもしれないと感じた」と話していた。