東日本大震災の発生から丸4年を迎えた11日、和歌山市毛見の和歌山マリーナシティで消防や海上保安部など9機関の約150人が参加した実践型防災訓練が行われた。
4月から消防指令業務が統一される和歌山市、那賀、海南市、紀美野の4消防本部合同の初の訓練になった。会場では、車や倒壊家屋に取り残された要救助者を隊員らが電動油圧式スプレッダーやチェーンソーなどを駆使して、助け出した。救出後は、同大震災時に課題になった低体温症対策のため、温めたペットボトルを使った保温処置訓練もあった。その他、ヘリコプターによる救助訓練もあった。
和歌山市消防局の林正義局長は「4消防本部の初の合同訓練だったが、うまく連携がとれた。災害時に迅速に初動体制がとれるように準備したい」と話した。