和歌山市の多くの公立中学校で10日、卒業式が行われ、卒業生が3年間過ごした学びやを巣立った。
和歌山大学付属中学校(和歌山市吹上)では158人が卒業。式は卒業生と、在校生・保護者の対面形式で行われ、卒業生は中央に設けられた舞台で、石塚亙校長から卒業証書を受け取った。
石塚校長は式辞で、東日本大震災発生から4年を迎えることから、人の気持ちに共感する心の大切さにふれ「一人ひとりが素晴らしいドラマや瞬間をつくることができる。付属中学校で過ごした3年間が皆さんの糧となることを願っています」とエール。
卒業生を代表し、平田拓士(たくと)さんら8人が思い出を振り返り、温かく導いてくれた恩師や両親へ感謝の言葉。「身に付けた豊かな心とやり抜く力を大切に、一歩ずつ前に進んでいきたい」と力強く述べ、拍手に送られて退場した。