先月、紀の川市内の教職員が飲酒運転をした事態を受け、同市教育委員会は4、5の両日、市役所南別館ホール田園で市内小中学校の教職員や教育部職員を対象にした緊急研修会を開き、教育公務員としての使命などを再認識させた。
市内で同様の不祥事は今回で4回目となり、教職員らの意識改善を図ろうと、緊急で開催。4日は約250人が参加した。
開会のあいさつで松下裕教育長は今回の不祥事にふれ、市民に謝罪の言葉を述べた。さらに「信頼を損なわれかねない憂慮すべき事態だ」とし、「信頼と期待に応えるために教育成果で応えていく。4回も続く悪の連鎖を断ち切りましょう」と口調を強めて教職員らに訴えた。
研修会のテーマは「教育諸課題について~飲酒運転・不祥事撲滅を期して~」。市青少年センターの青地俊明指導員と岩城好秀指導員の2人を講師に招いて実施した。指導員は、不祥事が起こった際に「自分は起こさない」と人ごとに考えている人がいると指摘。組織の一員として自覚を持つことや意識改革の必要性などを説き、「市民に信頼、尊敬される公務員を目指してほしい」とエールを送った。
その後、各学校の代表者が舞台に上がり、「飲酒運転をしない、させない、許さない」など独自の飲酒運転根絶宣言を述べ、意識を改めた。