オーストラリア陸上チームが、第15回IAAF世界陸上競技選手権大会(北京世界陸上、8月22~30日)の事前キャンプの開催地を和歌山県に決定した。オーストラリア側は北京世界陸上、国際学生競技大会ユニバーシアード(平成29年、台湾・台北)、東京五輪(同32年)の事前キャンプを可能な限り同一地で行う意向という。仁坂吉伸知事が18日の定例会見で発表した。
県は東京五輪・パラリンピックの事前キャンプ誘致に向け、北京世界陸上の同チームの事前キャンプ誘致を推進してきた。昨年10月、オーストラリア陸上競技連盟の責任者2人が県の陸上競技施設などを視察。紀三井寺公園(和歌山市)の陸上競技施設や関西空港へのアクセスの良さなどが評価された。
事前キャンプは8月8~26日の19日間。選手50人、コーチ・ドクターら29人の最大79人が訪れ、紀三井寺公園陸上競技場で練習、モンティグレ(ダイワロイネットホテル和歌山)で宿泊する。
ロンドン五輪金メダリストのサリー・ピアソン選手(女子100㍍障害)、同銀メダリストのジャレド・タレント選手(男子競歩)らも参加予定。
仁坂知事は「オーストラリアは強くて立派な国。大いにおもてなししたい。東京五輪の時も来てもらえるように頑張る」と話した。
IAAF世界陸上競技選手権大会は2年ごとに開催される世界最高峰の大会。北京大会は約200国・地域から選手約2000人の参加が予定されている。