日本教育会県支部の「小中高教育実践発表会・教育講演会」が14日、和歌山市のルミエール華月殿で開かれ、県内の幼小中高校の校長や教頭、PTA役員ら約140人が集まった。講演会では、県競技力向上推進課長の星香里さんが「紀の国わかやま国体から始まる夢」と題して、国体に懸ける思いや希望を話した。
星さんは福島県出身。同県内の小中学校教諭、文部科学省競技スポーツ課専門官を経て、平成23年に和歌山県教育委員会に出向。福島県での中学校教諭時代の平成7年には、同県開催の「ふくしま国体」を、テニス競技少年少女コーチ、運営担当者、学校教員とそれぞれの立場で経験した。
講演で星さんは、ふくしま国体での経験を交えながら、わかやま国体で男女総合優勝を目指す意義や、県教委に出向してからの取り組みを説明。国体を通して、「和歌山にいても日本一になれると、子どもたちに思ってもらいたい。和歌山に誇りと自信を持ち、オリンピックを目指す子どもを増やしたい。和歌山の新たなスポーツ史の幕開けになれば」と願いを込めた。
また指導者の資質を上げること、選手同士の横のつながりを広めることなども必要と話した。
教育実践発表会では、小中高5校から教育実践の発表が行われた。開会で同支部の岩橋憲司支部長代行は「教育の取り組み、課題を共有していければ。また、紀の国わかやま国体・大会を少しでも支援していきたい」とあいさつした。