営利目的で大麻を自宅で栽培したなどとして、岩出署と県警組織犯罪対策課は17日、愛媛県今治市の無職、白石敏広容疑者(52)を大麻取締法違反(営利栽培)などの容疑で逮捕し、400点の押収品の一部を公開した。「間違いありません」と容疑を認めているという。
同署によると、白石容疑者はことし1月7日、自宅で販売用として乾燥大麻約2300㌘や液体大麻の他、自身が使用するための麻薬(通称MDMA)を所持していた疑い。県内に住む薬物乱用者を薬事法違反容疑で逮捕した際に、購入先だった白石容疑者が浮上した。全国を対象に密売していたという。
大麻栽培は平成17年ごろから、生家で一人暮らしになったことをきっかけに開始。若者が集まるイベントに出向くなどして口込みで客を集めていたという。これまでに約2300万円を売り上げ、1000万円近い利益を得ていた。販売は、宅配便を悪用して顧客に送り、後払いさせていたという。逮捕直前まで30人ほどの客に販売していたという。
公開された押収品の中には、刈り取られる直前の1・5㍍ほどに育った大麻や、部屋の温度調節を行う空調機器、培地、肥料類などもあった。