同居の実の娘を殺害しようとしたとして和歌山西署は14日、和歌山市土佐町の無職、村井健男容疑者(80)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。「暴れる娘になんとか言うことを聞かそうと思った」と供述し、殺意については否認しているという。
同署によると、村井容疑者は同日午後10時20分ごろ、自宅1階6畳の妻の寝室で、長女の美保さん(41)の首を電気コードで絞め、殺害しようとした疑い。村井容疑者の妻が、首にコードが巻き付いた状態で床に倒れている美保さんを発見し、長男に助けを求め連絡したという。美保さんは意識不明の状態で市内の病院に搬送されたが、翌15日午前7時45分ごろ、死亡が確認された。同署は遺体を司法解剖して死因などの特定を進めるとともに、容疑を殺人に切り替えて調べを進めている。
近隣住民によると、村井容疑者はよくバイクに乗って出掛ける姿を見掛けたといい、きっちりとした性格で問題があるようには見えなかったという。一方、美保さんの姿を見ることはなかったという。