和歌山バトンの指導者兼選手の瀧真未さん(21)=和歌山市=が14、15の両日、大阪府舞洲アリーナで開かれる第40回全日本バトントワーリング選手権関西大会(日本バトン協会関西支部主催)に県内から唯一、出場する。日本でもレベルの高い選手が集う同大会。「目標は全国大会ですが、ベストを尽くし、次につながる演技ができればと思う」と話している。
関西は全国屈指の実力者がそろう大会で、瀧さんの出場するソロの部から、全国大会に進めるのはわずか1人。世界大会に出るほどの選手もエントリーしており、夢舞台への道はたやすくはない。
瀧さんが1年間で「最も大事な試合」と位置づける同大会。この大会で上位に入ることを目指し、日々練習に励んできた。練習時間は週に5日、多い日には9時間もの時間を費やす。レッスンでは、大阪府の羽曳野市や富田林市方面にも足を伸ばし、技術や表現力に磨きをかけてきた。中でもキャッチバラエティ(投げたバトンの取り方)が豊富に。体幹も鍛え、演技中の手足の美しさも養った。
大会では決められた音楽(1分半)で演技を構成。投げたバトンを取る寸前に、正面から後ろを向いてキャッチする「ブラインドキャッチ」や左手でバトンを取る「レフトキャッチ」など、高度な技に挑戦する。
瀧さんは技のキレ味が良く、テクニックの中に持ち前の表現力を織り交ぜた演技が特長だ。和歌山バトンの嶋啓子代表は「感心するほどの努力家。和歌山に、ここまでレベルの高い選手はいなかった。ミスをしなければ十分に上位を狙える」と期待を寄せている。