3月8日に東京都内で開かれる「2015全日本綱引選手権大会」の出場を決めた県代表の紀の川愛綱会が、上位入賞を目指して練習に励んでいる。創部1年目にして県選手権大会で優勝した注目のチームに、周囲の期待も高まる。野村馨監督(57)は「1つでも多く勝ち上がりたい」と意気込んでいる。
チームは紀の川市の職員らで構成。昨年の県選手権大会後、全国大会の特別予選会に向け、市内の2チームを合併して結成した。だが、メンバーの日程がなかなか合わず、遠征や対外試合を組めない状況が続き、実践的な経験を積めないまま県選手権大会を迎えた。
チームにとって、同大会が約1年ぶりの試合だった。不安要素を抱えて迎えた同大会だったが、快進撃を見せる。順調に決勝戦まで勝ち進み、大会連覇中のもっこり綱引部と対戦した。王者を相手に屈することなくチームワークを発揮。2本を先取し、全国大会と、公開競技として実施する紀の国わかやま国体の出場権を獲得した。
チームは現在、同市貴志川町内の体育館で週に3回の練習に打ち込んでいる。練習を重ねる中で、野村監督は「選手たちは成長の手応えを感じているはず」と話している。
メンバーは次の皆さん。
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【紀の川愛綱会】監督=野村馨▽トレーナー=田村圭司▽選手=道本篤幸、中嶋宣文、中嶋昭夫、赤山巧、田村隆明、木下昌計、小西晴久、芝本茂、林洋平、佐野良樹、團栗圭佑