県警は5日、平成26年中の拾得と遺失の届け出件数をまとめ発表した。拾得は前年より1万3000件以上増加したが、昨年3月に和歌山市中にオープンしたイオンモール和歌山での届出が約1万1000件あり、大きな要因となった。
拾得物件数は、前年より1万3305件多い13万1011件。このうち、現金は前年比588万円減少の1億1833万円だった。拾得金の最高額は、昨年11月に海南市内の施設で客が拾った手提げかばんに入っていた現金275万円。客が警察に届け出てすぐに遺失者が現れ、返還された。
拾得物で最も多かったのは「かさ」で1万4168点、2位は「衣類や履物」1万3113点、3位が「財布」で6484点あった。
一方、所有物をなくした遺失の届け出は、前年より6件多い1万9759件で、現金は498万円多い1億9965万円だった。遺失物の届け出1位は「財布」の5164点、2位が「携帯電話」の4092点、3位が「運転免許証」の1409点だった。
拾得物が遺失者に返還されたのは1万4007件で、現金が8530万円あった。警察署での保管期間である3カ月以内に拾得物の遺失者が判明しなかったため、拾得者に引き渡した件数は7万365件で、そのうち現金は1993万円だった。さらに、遺失者が判明せず、拾得者の引き取り期間である2カ月以内に受け取りに来なかったため所有権を失い、県に帰属されたのは3万8898件で、現金は1257万円だった。